Sustainability
ARCELFにとって大切なのは、何を選び、誰と、どのようにつくっているのかを伝えることです。
素材がどこから来たのか。
誰の手を経て、どこで形になったのか。
身につけるものの背景まで知ることができること。
それもまた、ものを選ぶために必要なことだと考えています。

日本で、つくる
ARCELFのジュエリーは、日本国内かつ日本人の工房と職人の手によってつくられています。デザインから試作、鋳造、石留め、研磨、仕上げまで。それぞれの工程を担うつくり手と対話を重ねながら、一点ずつ形にしていきます。

作品は原則として、注文を受けてから製作する受注生産です。
必要とされるものを、必要な分だけつくること。
過剰な在庫をできる限り持たないことも、ARCELFが選んでいるつくり方のひとつです。
選ばれることが、継続を生み出す
日本各地の工房を訪ねるなかで出会ったのは、卓越した技術と、それを次の時代へつないでいくことの難しさでした。工芸の美しさを伝えるだけでは、その仕事を未来へ残すことはできない——ARCELFは、その問いから始まっています。
一つのコレクションにつき、一つの工芸と向き合う。
ファウンダー自身が工房を訪ね、職人と対話を重ねながら、その土地で受け継がれてきた技術や風景をジュエリーへと再編集しています。制作に必要な工程は、それぞれの技術を持つ職人や工房へ依頼し、その仕事に対して対価を支払います。

工芸への還元は、協業だけに限りません。
ジュエリーの制作を直接依頼することで仕事を生み出す一方、協業という形を取ることが難しい工房にも価値が届くよう、売上の一部を工房へ寄付する仕組みを設けています。目指しているのは、一度きりの支援ではなく、作品が選ばれ続けることで、仕事や資金がつくり手へと継続的に巡っていくこと。
工芸をただ“守る”のではなく、現代を生きる人に選ばれることで、その技術が使われ、仕事が生まれ、次の世代へと受け継がれていく循環をつくること。
それが、ARCELFが目指す未来です。
素材の来歴
素材そのものの美しさだけでなく、それがどこから来たのか、どのような背景を持つのかまで考えて選んでいます。
METAL|地金
シルバー925、K10、K18など、作品に使用する地金は、日本国内の専門事業者を通じて調達し、国内の工房で加工・製造しています。
LAB-GROWN DIAMONDS|ラボグロウンダイヤモンド
作品に使用するラボグロウンダイヤモンドは、国内の専門事業者を通じて調達しています。取引先から原産地および非紛争性に関する宣誓書を取得し、ロシア連邦で製造・加工・経由されたものではないこと、紛争地域に由来しないことを書面で確認しています。
GEMSTONES|天然石
一部の作品には、長く市場に保管されてきたデッドストックの天然石を使用しています。新たな採掘を前提とするのではなく、すでにこの世界に存在する美しい石を見つけ、その一つひとつに新しい役割を与えるという選択です。
そのため、同じ色や形の石に再び出会えるとは限りません。一点ごとの個性も、その素材が持つ背景の一部として大切にしています。
SILK|絹糸・綴織
最初のコレクションの背景にあるのは、京都・西陣の奏絲綴苑が手がける西陣爪掻本綴織です。自らの爪を細かな鋸状に研ぎ、その爪で糸を一本ずつ掻き寄せながら織り上げる綴織。その糸の重なりや光の揺らぎ、工房で目にした風景を、ジュエリーへと再編集しています。
今後は製織の過程で生まれる端切れなど、工房に残る素材にも新たな役割を与えていくことを考えています。
URUSHI|漆
漆を用いる作品は、京都の牧野漆工芸とともに製作しています。使用するのは、本漆。合成樹脂による艶に置き換えるのではなく、漆を塗り重ね、磨くことで生まれる奥行きや、手仕事ならではの表情を生かしています。
長く受け継がれてきた漆の技術を、ジュエリーという小さなスケールの中でどのように生かせるか。職人との対話を重ねながら、一点ずつ形にしています。
つくる人
ARCELFの作品は、一人の手だけで完成するものではありません。異なる土地で技術を受け継いできた職人たちの仕事が重なり、一つのジュエリーになります。
ジュエリー製作
山梨県甲府市・東京都

日本を代表するジュエリー産地のひとつ、甲府の工房を中心に、一部の工程は東京の職人・作家とともに製作しています。鋳造、石留め、研磨、仕上げなど、それぞれの技術を持つつくり手の手を経て、一点ずつ形にしています。
工芸をつなぐ人々
ARCELFでは、コレクションの核となる工芸について、その担い手と背景を伝えることも大切にしています。
奏絲綴苑
京都・西陣

西陣爪掻本綴織を手がける工房。自らの爪を細かな鋸状に研ぎ、一糸ずつ掻き寄せながら織るその技術と、工房で目にした糸や織の風景が、ARCELFの最初のコレクションの原点となりました。
牧野漆工芸
京都
漆塗りの技術を受け継ぎ、寺社仏閣をはじめ、さまざまな漆の仕事を手がける工房。ARCELFでは、漆そのものが持つ艶や奥行き、経年によって生まれる表情を生かしながら、ジュエリーへの新たな表現をともに探っています。
包むことについて
ジュエリーを包むものも、必要以上に重ねないことを大切にしています。箱そのものが贈り物として成立するように考え、原則として、その上からさらにラッピングを重ねることはしていません。
紙の納品書は原則として同封せず、必要な情報はデジタルでお届けします。一つひとつは小さな選択ですが、必要のないものを増やさないことから始めています。
最終更新:2026年9月